2ペンスをWikipediaに

最近、検索エンジンの検索結果に、真っ先にAIの回答が出るようになった。以前は大抵のキーワードでWikipediaが真っ先に上がっていたが、最近は検索結果とも広告ともつかないサイトが上位になり、AI回答のせいで、Wikipediaはさらに下位に登場するようになってしまった。また、以前は何でもまずはググって、続いてWikipediaをチェックしていたが、最近は直接AIに聞いてしまうことが増えた。

そんな中、Wikipediaに300円の寄付を募るメッセージが出るようになった。寄付としては少額過ぎて助けにならないだろう、スタッフのコーヒー代で消えてしまうとも思ったが、ふと考えた。例えば誰かが300万円寄付しても助けにはなるだろうが、同じ額なら300円ずつ1万人から集まったほうが価値がある。それこそがネットならではの解決法だ。そう思って寄付してみた。するとメッセージが出なくなったので、ちゃんと相当数の支援者がいて、予定額に達したのだと思うことにした。

AIとのセッションはぐんぐん必要な情報に突き進む感じが楽しい。同じ文字情報でも、こちらの質問にしたがって順番に応答してくるので、頭に入りやすい。正確性を確認するクセがなくなってしまいそうだ。AI自身も、回答内容はWikipediaなどで確認することが望ましいと言っていたくらいだから、人間が書き込んでいるWikipediaの価値はむしろこれからが真骨頂かもしれない。

この記事を書いていたおきに、なんとなく映画「メリーポピンズ」の挿入歌、「2ペンスを鳩に」を思い出した。この映画の原作が発行された1936年当時のイギリスで2ペンスは、現代の日本でだいたい230円~300円の価値だそうだ。

2 thoughts on “2ペンスをWikipediaに

  • 2月 18, 2025 at 06:15
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    ネットの使い方次第では思いもよらない結果が出るものですね。見ず知らずの賛同者から資金集めが出来たりと現実に成っていますからね。赤い羽根募金などで街頭に立って募金集めなどより遥かに早く結果が出る事と、募金に手間暇や人件費ほかも掛からない訳ですから、これからの募金集めはネットオンリーになるかも知れませんね。例え1円でも1億人なら1億円にもなる訳ですからね。

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    • 2月 18, 2025 at 08:46
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      同じように少額ずつ募るクラウドファンディングにも興味があります。アイデアさえプレゼンすれば、資金やオピニオンリーダーが獲得でき、広告にもなります。一度は挑戦してみたいと思ってる小規模事業家は多いでしょう。アイデアはあるが金がないという言い訳が立たない時代かもしれませんね。

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