タイトル画像の話 / Googies

こういう、いかにもレトロなアメリカ風で、どことなく懐かしさを感じる看板や建物のスタイルをGoogies(グーギーズ)というらしい。もともとは1950年にロサンゼルスに誕生したグーギーズコーヒーショップというレストランから始まったという。アメリカは新しい国だけあって、日本人からすればまだ「歴史的」とは言えないような時代の物品にも愛好家がいる。けっこう近年の工業製品でも、ネットオークションなどでアンティークとして取引されている。グーギーズな電気製品などもアメリカでは十分骨董品だ。

グーギーズなセンスは好きなのだが、マネしようとするとなかなか難しく、PCには作りかけが何点もある。看板の文言はお手本の写真からもらったもので「BOWL」はボーリングのことらしい。「球」の英訳は「ball」で、「bowl」を検索すると鉢のほうのボールが出る。一方アメフトのスーパーボールも「bowl」だ。

ちなみにこのころグーギーズなカフェに集うアメリカ人は、八頭身のスーパーマンみたいな体格というイメージがあったが、今アメリカ人と言えば超肥満体が頭に浮かぶ。実はそんな風になったのは21世紀になってからのことで、それ以前のアメリカ人は確かにスマートだったらしい。21世紀に入って、何があったんだろうか?

Blue Berry Hill

ヴィンセント・ローズ(1880-1944)の作曲。演奏はGunhild Carling and her band。リーダーのガンヒルドは、スウェーデン出身のジャズミュージシャン。トロンボーン、バグパイプ、トランペット、リコーダー、弦楽器(バンジョー、ウクレレ、ハープなど)を一曲のなかで、すべて披露することもあるほか、歌やタップも披露するという多芸さで、デキシーランドや1920年代頃のスウィング・ジャズをリスペクトしている。

高いスキルを駆使してエンターテインメントに徹するスタイルは、安心感があって楽しい。
ちなみにこの曲は有名だが、私世代にとってもかなり古い曲で、いつ聴いたのかも定かでない。多分、子供時代によく見ていた音楽バラエティ番組で、ポピュラーの名曲として取り上げられていたのだと思う。最初は、時代を震撼させているあの有名人の演奏を紹介していたのだが、見てるとだんだん陰鬱な気分になるので交換した。(気になる方は「Blueberry Hill Pitin」で動画検索を)

乾蕎麦の美味い茹で方

蕎麦好きには2タイプいる。1つ目はこだわり派。蕎麦は新蕎麦の挽きたて、打ち立てでなくてはと言い、つゆに否定的で塩や水で食べたりする人だ。そこまでいくと保健所か研究所の官能試験のようだ。もうひとつが大酒飲みならぬ「大蕎麦食い」。落語の蛇含草に登場するそば清さんのような人は昔からいたらしい。大盛り、大ざるしか注文したことがないというような人で、自分もそちらに近い。

で、本題だが、動画サイトに乾蕎麦の美味い茹で方がいくつかあった。ポイントは
・前もって水に漬けておく
・少量の油を入れて茹でる
・包装の目安の半分の時間で茹でてすぐ氷水で締める
というところだ。試してみると、水に漬けるとどうしても表面が溶け出して少々感じが悪いし、かなりもろくなり茹で湯に移すときに折れやすい。油を入れるのは理由がよくわからない。指定された半分の時間というのはあくまで目安で、自分の場合は芯が残った。などの不審点はあったが、氷水で締めた段階で表面のぬめりはとれ、乾麺ならではのざらつきはなくなり、口当たりが良くなったように思う。
機械乾燥で芯まで乾燥している乾蕎麦をそのまま柔らかくなるまで茹でると、表面が茹ですぎになってしまう。本来のポテンシャルが引き出せないので、先に水分を吸わせるということではないだろうか。
もちろんこだわり派が満足するようなものではないが、これは新しい美味の発見というより、とにかく蕎麦を食いたいそば清さんたちのための工夫だ。乾麺だからだめ、と言ってしまうとパスタやそうめんの立つ瀬がない。まだまだ旨く食べる工夫が足りないだけだと思う。せっかく(?)米の高騰で、米以外の主食に注目が集まってるのだから、乾麺メーカーの奮起に期待したい。