Yesterdays

ジェローム・カーン(1885~1945)の作品。演奏はウェス・モンゴメリー。

ウェスモンゴメリーは、オクターブ奏法を生み出し、後のギタリストに大きな影響を与えたプレイヤー。メロディと1オクターブ違いの音の療法を一度に鳴らすオクターブ奏法は、単音のクリアさとコードストロークの厚みを兼ね備えたような、独特の響きが魅力だ。ジャズギターというと、オクターブ奏法の響きが頭に浮かぶ人も多いだろう。
そんなジャズの巨人ではあるが、私がギターを弾けないので奏法の特色には詳しくないのだが、wikiによれば、オクターブ奏法以外の部分は親指一本での演奏が特色とある。確かに動画では、右手のアップがはっきりと映っている。音楽といえばレコード中心だった私の若い頃には見ることができなかったものだ。

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Lover come back to me

シグマンド・ロンバーグ(1887 – 1951)作曲の、日本でも人気の名曲。邦題は「恋人よ我に帰れ」(我に返れ、ではないのでご注意)で、以前紹介した「朝日のようにさわやかに」と同じ作者である。
こんな有名な曲をまだ紹介していなかったなんて!パブリック・ドメインは、著作権の理屈も複雑で、正直どこで探したらいいのかよくわかっていないので、こんな風にうんと古くてうんと有名な曲にで食わすと本当に嬉しい。さっそく動画を探すと、北村英治さんの演奏があった。(失礼ながら)まだご存命かななどと思いながら日付を見ると、なんと2017年。88歳のステージである。

クラリネットは一度だけ吹いてみたことがあるが、なめらかな音色に似合わず、実に息の苦しい楽器だ。楽器は1日練習を休めば取り戻すのに3日かかると言われる。まして高齢者なら、1日の遅れを一生取り戻せないかもしれない。それをワンステージこなすのだから、おそらく今でも毎日練習を続けているのだろう。そう思ってみると、広い肩幅と胸の厚さは、到底88歳とは思えない。
ちなみに演奏中に管の中に布を通して水を拭き取っている。サックスでも欠かせない手入れ法だが、演奏者以外の人には珍しい光景かもしれない。

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What A Difference A Day Made

マリア・グレヴェール(1885- 1951)の作曲。ダイナ・ワシントンの歌で有名だが、今回はソニー・ロリンズで。ベースはボブ・クランショー、ピアノはトミー・フラナガン、ドラムはアル・フォスター。

今まで、古いパブリック・ドメインの名曲を何曲か紹介してきたが、女性作曲家は初登場。メキシコ人で、生涯800曲もの作品を書いたそうである。「What A Difference A Day Made」誰もがどこかで聞いたことのある、ジャンルを超えた名曲で、メロディラインに古さを感じさせないので、てっきりもっとずっと新しい曲だと思っていた。ちょっと検索しただけでも、数多くのミュージシャンに取り上げておあり、CMなどでもおなじみだ。そろそろ知らないパブリック・ドメインの曲を紹介しなければならないかなと思っていただけに、こういうのを見つけられると、ちょっとうれしい。

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