Bernie’s Tune

Bernie Miller (1919–1945)の作曲。あまり良い録画ではないが、このスウィング時代の古い曲が2017年でもモダンジャズとしてちゃんと演奏され続けているのがうれしかったので選んでみた。動画のプレイヤーは知らない人だが、王道なモダンジャズである。かなりの高齢で、もしかすると立ってるのがしんどくて椅子に座ってるのかもしれないが、演奏はパワフルだ。検索しても知る人ぞ知るプレイヤーというようなことしか書いてなく、生年月日も分からない。かなり若い頃からジャズをやってきた人のようではある。
動画では、なぜかピアニストが暴走してベースが苦笑いするほどだが、アルバムの演奏を繰り返すよりはライブらしくて面白いかもしれない。

ラ・ヴィ・アン・ローズ

言わずとしれたエディット・ピアフの代表曲「バラ色の人生」である。作曲はMarguerite Monnot(1903-1961)。ピアフの全盛期には生まれていなかったが、その後、様々なジャズやポピュラーのミュージシャンに取り上げられているため、親しみのある曲だ。新しい(?)ところでは、マドンナやレレディ・ガガなども歌っているが、今回はウィントン・マルサリス・クインテットで。最近再びトランペットを手にした、かつてのバンドマンの知人のために、ラテン・ジャズっぽいモダンな演奏を選んでみた。程よいミュートが木管楽器のような滑らかさで、アコーディオンの粋な音色とよくマッチしている。

Lady Be Good

ジョージ・ガーシュインの作曲。演奏はレイ・ブラウン・トリオと、レジーナ・カーター(バイオリン)という人。バイオリンでのジャズ演奏になじみのない人も多いだろう。プレイヤーがあまり多くないのと、ステファン・グラッペリというスウィング時代の大御所が、高齢まで現役で頑張っていたので、バイオリンでモダンジャズという印象が希薄なせいかもしれない。
ガーシュインは、ラプソディ・イン・ブルーで知られるアメリカを代表する作曲家で、クラシックから映画音楽まで幅広く手掛けた。この曲も違うプレイヤーの動画では、ゆったりしとたムード音楽っぽい演奏が多い。これは、歯切れのいいテンポにまとめてあり、モダンジャズバイオリンらしい、好演奏だと思う。

Are You Lonesome Tonight?

曲は聞き知っていたが、タイトルを知らなかった作品。Roy Turk(1892-1934)とLou Handman(1894-1956)が作曲した。古い曲で、どのプレイヤーで有名なのかも分からないが、古臭さは感じない。ホテルのロビーや喫茶店でかかっていても違和感がないだろう。

その昔誰かから、音楽は音符の組み合わせだから、そのうち出尽くしてしまうという話を聞いたことがある。確かに今後、この曲のようにシンプルで美しく、聞きやすく、覚えやすく、歌いやすくて演奏しやすい、というような曲は出てこないかもしれない。また、この曲は期限が切れているが、今、私が作曲したと言って登録しても通用しないだろう。そのへんの考え方がよくわからない。
心のままに作曲すると、過去のどれかの曲になってしまうので、どこか少しずつ変えなくてはならず、そのせいで収まりが悪く煮えきらないような曲が氾濫してしまう。作曲してもそれを発表するには、過去の膨大な作品データベースを検索してチェックする技術や時間が必要になる。そんな時代が来ているのかもしれない。

今回は、今まで紹介する機会のなかったフランク・シナトラの歌で。

Love Me Tender

George  R.Plouton(1828-1867)作曲の古いアメリカ民謡に、エルヴィス・プレスリーが歌詞をつけて大ヒット。ポピュラーミュージックの定番になった。動画は敬意を表してプレスリーのライブを選んでみた。あまり聞いてなかった人だったので、こんなに深い声だったんだなと改めて思う。(とはいえ、他のことに忙しくて、ほとんど歌ってないんだけど)ともあれスターというのはすごいものだなと、つくづく感心する。