スキレット焼き野菜とモッツアレラチーズのサラダ

それほど変わったところのない料理動画だが、イタリア料理の良さが出ていて面白かった。スキレットで焼いた野菜のサラダである。焦げるまで焼くという技法は和食にはあまりないが、西洋料理ではポピュラー。そのため、かなり黒く焼いても苦味が出ない、肉厚の鋳物製スキレットを使っている。最近は百均でも売っているくらいだが(100円ではないが)、アウトドアだけでなく日常の調理にも使いたい。重い上に錆びやすいが、テフロンでは出せない味わいが生まれる。
アンチョビについても、適量を使うことでクセが消え、旨味の相乗効果が生まれるという、筋の通った説明が聞けた。
モッツアレラチーズも良い食材だ。高タンパクで塩分や脂肪分が少なく、クセもないので高齢者にもおすすめだ。特に最近、国内メーカーでも徐々に値下げして、戦略的に普及させようとしているらしいので、せいぜい買ってその心意気に応えたい。
また冒頭のニンニクの扱いは洒落ている。潰し器やおろし金などを汚さずに、塩と一緒にまな板の上でなめらかなペーストを作る。賢そうに見えるので、家庭だけでなく料理系Youtuberやオープンキッチンのシェフにもおすすめの小技だ。

にせトリッパ

トリッパとは、4つある牛の第2胃のこと。ハチノスと呼ばれることもあるが、これは、トリッパの代わりに卵の薄焼きを使ったものだ。

生の牛のトリッパの下処理は実に面倒くさい。汚い薄皮がこびりついている上に、胃なので当然ゲロの匂いがする。それを除くために、手間や時間がかかり、コツも必要だ。以前一度だけ試してみたが、苦労した挙げ句に、やっぱり臭いという散々な仕上がりで、二度とやらないと誓ったものだ。どこかのリストランテで食べるのが一番だが、手間がかかるので安くは出せないだろうし、そういうものを食べ来る客がいるような店はそこそこの値段になってしまうだろう。イタリアなどではどうやら下処理したものを売ってるらしい。

偽とはいうものの、番茄炒蛋(ファンチェチャオダン)とか、 西紅柿炒鶏蛋(シーホンシーチャオジーダン)と呼ばれる中国の家庭料理に近いので、内蔵肉ならではの濃い旨味はないものの、別の料理として間違いなくうまい。特に動画のように卵にしっかり焦げ目を付けてやると、ソースとからんで香ばしさが際立つ。世に名高い、アミノ・カルボニル反応というやつである。

ついでながら番茄炒蛋は中国で一番ポピュラーな家庭料理である。材料が安くて簡単にでき、嫌いな人の少ない旨さがある。日本でも家庭料理にぴったりなので、知らないという人は覚えておくと便利だ。その番茄炒蛋の作り方は以下のとおり。

ほうれんそうの缶詰

blenderの練習でほうれんそうの缶詰を作ってみた。それほど難しくないはずなのに、なぜか手間取った苦心作なので、公開することにした。

トマト缶などでよく見る、表面が波打った形状が作れるかどうか試したのだが、検索するにも缶の名称がわからず、画像の資料がなかなか見つからなかった(※)。さらに形はすぐできたものの、表面のラベルが何度やっても崩れた。できてしまえば何ということもない画像だが。
※検索の仕方が悪いのかもしれないが、製缶会社のサイトでもわからなかった。その昔、製品の名称が慣例的に関西と関東の業界で違っていたことで、大問題が起きた例を知ってるので、非常に気になる。

さて、ほうれん草の缶詰と言えばポパイ。日本では「不二家の時間」という番組枠で放映され、その後オバQ、パーマン、怪物くんなどが続いた。もともとアメリカではヒロインのオリーブ・オイルと別の彼氏が登場するマンガで、ポパイは連載開始10年以上経ってから1回限りの予定で登場したキャラだったが、人気を呼んでそのまま主役になり、アニメ化でオリーブの恋人という設定になったそうだ。オリーブもなかなか罪な女である。

当時、脇役のウィンピーがいつも食べていたハンバーガーがなんだかわからず、気になっていた。これはその後マクドナルドなどが開店し、珍しくなくなったが、ほうれんそうの缶詰だけはいまだに見たことがない。日本でもネットで買うことはできるようだが、ポパイが登場したときには、アメリカにも存在しなかったとか。皿の中にある、あまり食欲のわかないものが缶の中身らしい。これではおひたしにもならないだろう。
ところでアニメに本気になるのもどうかと思うが、ポパイはほうれん草を食べて怪力になるが、食べる前は普通の人間のはず。だとしたら、缶詰を握りつぶして中身を飛び出させる人間が実際にいるのだろうか?