バイオリンの記事に,だんだん書くことがなくなってきた.練習してないわけではないのだが,そうそう急に上達したり,新しい発見があるわけではない.そんな中で,あちこち筋肉痛が出てきた.まず弓を持つ右腕の肘.弓は握るというより指先で端を摘んで持ち上げ続けるような持ち方なので,軽いものではあるが,持ち続けるのはなかなかつらい.そして左手の甲と前腕筋もすぐ疲れる.
これは練習不足なのか,年なのか.若い時なら一定期間毎日時間をかけて練習していけば,すぐに筋肉がついて克服できただろう.今だって,もう少し練習時間をかければ慣れるような気はする.一方で体には限界があり,しかも年々衰える一方のはず.いつかは限界に追いつかれてしまうことも確かだ.問題はそれがそろそろなのか,まだ先なのかである.こう言ってしまうと,腕力だけでなく,記憶力,判断力など,日常生活のすべての点で,そろそろなのか,まだ先なのかが気になるところだ.
そこで考えた.物事を限界まで追求し,極めた人間は尊敬に値する.そして年を取れば取るほど,限界まで行き着くのは簡単になる.限界のほうで下がってきてくれるのだから.これで自分も,続けてさえいれば「バイオリンで、自らの限界を極めた男」になれることだけはわかった.
次回「写植と版下」(1/15公開予定)
乞うご期待!
