先日リンゴのおすそわけを頂戴した。木のオーナーになっていて、今年の収穫の一部だそうだが、今年は豊作だったとか。本州から移住してきて、初めてリンゴが木になっているところを見て感動して、オーナーになったのだそうだ。そういうエピソードがあると、もらうほうもなんとなく楽しいが、品質も良かった。香りが高く、実がしっかりしていて硬い。たくさんあったので傷むのが心配だったが、長い間鮮度が下がらなかった。木から直接もいだものだからなのかもしれない。
ところで、リンゴにはアルツハイマーの予防効果があるそうだ。1日1個で、アルツハイマーが予防される。(大事なことなので2度言いました)ただ、日本のリンゴは大きいので、あれを一人で1個食べると、食事が入らなくなるかもしれない。海外の研究だから、小さなリンゴのことなのだと思う。西欧人の大きな手なら指先でつまむくらいの大きさで、丸かじり2.3口で食べ切れてしまうようなサイズだろう。日本のリンゴを1個ずつ食べてたら、予防どころか賢くなりすぎて、もう一度楽園を追放されかねない。その昔「リンゴをかじると歯から血が出ませんか」というCMがあった。あの時代もリンゴは小さかったのだろう。今ならかじりついても皮がむけるだけだ。下手をすると「リンゴをかじると、アゴがはずれませんか?」ということになりそうだ。
ちなみに「旭」という古い品種のリンゴがごく一時期だけ出回る。小ぶりだが気持ちがいいほど真っ赤で、皮だけでなく実の方まで赤く染まっている。実が柔らかく、あまりジューシーな感じではないが、とにかく酸っぱい。それも歯が溶ける感じの酸っぱさで、レモンより食べにくく、好き嫌い以前の「降参」というレベルだ。
だが、これをジュースにすると、じつに旨い。酸味、甘み、果実の香りのすべてが際立ち、他の果物のジュースが寝ぼけた味に思える。まるでウオッカでも入って、キレッキレになったような、文句なしのキング・オブ・ジュースである。運良く旭を見つけ、自宅で絞るほかに飲む方法はないが、その価値はあると思う。



