遠謀論

陰謀論という言葉がある。世の中の大きな出来事の背後には、悪意を持った国や企業などの陰謀があるという考え方だ。サスペンスもののようで面白そうだが、少々幼稚で思考停止したような説ばかりだ。
そこで逆に「世の国家や企業の企ては、ムダや自己の利益追求ばかりしているように見えるが、まだ効果が現れてないか、見えないところで社会に貢献しているかもしれない」と勘ぐって見るほうが、頭を使うし面白い。陰謀論ならぬ、深慮遠謀の遠謀論である。

例えば、トランプ米大統領の一期目のトンデモ政策であるメキシコ国境の壁も、遠謀論では次のように考える。
まず長大な壁の完成には膨大な費用がかかるが、実際に作ったのは一部だけで、それほどのコストはかかっていない。不法流入者を減らすには、パトロールの強化や警告看板の設置など、今後ともコストをかけ続けなければならないが、壁のコストは一時的なものだ。

さらに一部分でも壁ができれば、アメリカの本気度合いを印象付けることができ、軽々しい気持ちでの不法越境なら、意思を挫くことができる。なので壁は未完成で通行可能な箇所が多くてもかまわない。今後越境者が増えた際に少しずつ延長して見せれば、そのつど越境の意思を挫くことができる...。なかなかいい遠謀論ができた。

ということで、第二期目のトランプ氏の諸施策も遠謀論で語りたかったのだが、少々手に余る感じだ。もともとトランプ氏はTV番組を持っていて人気があったそうだから、いろいろな仕掛けがあって見た目以上の企みがあるかもしれないが、思い至らない。なにか、深慮遠謀があるといいんだがなあ

AI編集とPDF出版

このところ立て続けに、ChatGPTとのセッションをPDF化して公開しているが、これが実に面白い。情報はすべてAIのものなので、著作というのは抵抗があるが、それを引き出し編集する作業は、自分の知識や経験が触媒として機能している感じがして達成感がある。決して完成度が高い訳では無いが、経験上達成感を感じる物事は、続けていればそのうち何かに化けることがある。

ブログの記事はリンクで参照したり引用してもらえるが、ダウンロードするのはちょっと難しい。だが、PDF化してサイトで公開すればPCにダウンロードして手元に置いてもらえる。小規模な出版とも言えるだろう。さらにAMAZONならPDFを原稿として、無料で電子出版として正式に出版でき、価格を付けて販売もできる。その上、オプション費用がかかるが1冊単位で紙の製本もできるから、受注生産も可能だ。

売れるかどうかは実力次第、運次第だが、以前は個人が出版するのは大変だった。個人出版には相当な金がかかるし、出版社から出版してもらうにはコンテストに入賞するか、編集部に原稿を持ち込まなければならなかった。レベルに達するまで研鑽しなければならないし、やはり地方より大都市に住んでる方が有利だったはずだ。そのへんの障壁が一気に取り払われたわけだ。自分はそこまでする気はないものの、やればできるというのは夢がある。
もちろん弊害もあり、すでにAMAZONでも安易なAI生成本が登場し始めたようだ。また、AMAZON出版には、アメリカの国税への申告が必要などの厄介もある。が、若い頃文筆業を志望だったが、生活のために断念したというような人は、自分の時代が来たと思って再チャレンジする価値があると思う。

ガンプラ

「ガンプラ」というのがガンダムのプラモデルで、大変な人気なのは知っていたが、1枚のランナー(部品がついている枠)に色違いの部品が一緒についているのは知らなかった。

プラモデルは子供時代にしか作ったことがなく、当時はすべての部品とランナーは同じ色のプラスチックだった。戦車なら灰色、零戦なら深緑というように、現物に近い色ではあったが、箱絵と違って細部は色分けされていなかった。部品からプラスチックのはみ出し(バリ)があって、完璧に仕上げるにははみ出しを削り、ヤスリを掛けた上で多数のプラカラーで彩色するのだが、そこまでは手が届かなかった。
ガンプラは同一のランナーに色違いの部品がついているだけでなく、接着剤なしで組み立てられるし、バリもない。プラモデルの醍醐味が希薄になった気もするが、今思えばもともと子どもには敷居の高い遊びだったようにも思える。

プラスチックの金型というのは高度な職人技が必要で、費用も高く、部品の色ごとに別の金型を作らなければならなかったが、現代は3D-CADやカッティングマシンなどを駆使しているのだろう。さらに色違いのプラスチックを流し込むのだから、流量や流速などをシミュレートしているのかもしれない。金型の個数だけでなく、使用するプラスチックの量やパッケージの省スペース化、物流の効率化まで達成している。非常に高度な技術だと思う。

こんなふうにプラスチックが流し込まれている。もちろん顔まではできない。