私の練習曲/テネシー・ワルツ

バイオリンを買って、最初にやってみたいと思ったのがこの曲。また、古い曲なので民謡か、著作権が切れているものと思っていたら、しっかり期間中だったことで、パブリック・ドメインに関心を持ったきっかけにもなった。大抵の人が知ってる名曲で、未だにレパートリーにするプレイヤーも多い。ネット上にも、お手本にできる演奏が数多くあるので、自分の気に入ったスタイルを見つけることができる。何より三拍子なので、四拍子の曲に比べてすぐメロディの節目がくるので、演奏中に気を抜いたり、破綻を取り繕ったりできる。

今回取り上げたのは、イギリス人Chris Haigh氏の指導動画。典型的なカントリー調で、以前は難しくてできなかったダブルストップ(和音)の入れどころなどを勉強しようかと思っている。

この人のサイトfiddle stylesのページには、世界各地のフィドルの演奏スタイルが紹介されていて、研究ぶりがうかがわれる。中東音楽での演奏へのリンクもあるので、バイオリンがクラシックだけでなく、さまざまな民族音楽やポピュラー音楽の世界で愛されてきたことがよくわかる。

ほうれんそうの缶詰

blenderの練習でほうれんそうの缶詰を作ってみた。それほど難しくないはずなのに、なぜか手間取った苦心作なので、公開することにした。

トマト缶などでよく見る、表面が波打った形状が作れるかどうか試したのだが、検索するにも缶の名称がわからず、画像の資料がなかなか見つからなかった(※)。さらに形はすぐできたものの、表面のラベルが何度やっても崩れた。できてしまえば何ということもない画像だが。
※検索の仕方が悪いのかもしれないが、製缶会社のサイトでもわからなかった。その昔、製品の名称が慣例的に関西と関東の業界で違っていたことで、大問題が起きた例を知ってるので、非常に気になる。

さて、ほうれん草の缶詰と言えばポパイ。日本では「不二家の時間」という番組枠で放映され、その後オバQ、パーマン、怪物くんなどが続いた。もともとアメリカではヒロインのオリーブ・オイルと別の彼氏が登場するマンガで、ポパイは連載開始10年以上経ってから1回限りの予定で登場したキャラだったが、人気を呼んでそのまま主役になり、アニメ化でオリーブの恋人という設定になったそうだ。オリーブもなかなか罪な女である。

当時、脇役のウィンピーがいつも食べていたハンバーガーがなんだかわからず、気になっていた。これはその後マクドナルドなどが開店し、珍しくなくなったが、ほうれんそうの缶詰だけはいまだに見たことがない。日本でもネットで買うことはできるようだが、ポパイが登場したときには、アメリカにも存在しなかったとか。皿の中にある、あまり食欲のわかないものが缶の中身らしい。これではおひたしにもならないだろう。
ところでアニメに本気になるのもどうかと思うが、ポパイはほうれん草を食べて怪力になるが、食べる前は普通の人間のはず。だとしたら、缶詰を握りつぶして中身を飛び出させる人間が実際にいるのだろうか?

門と通用口

武家屋敷の門は通常は閉ざされていて、来客は脇の通用口から出入りする。たまに時代劇などで門の外に門番が立っている描写があるが、実際には脇の通用口の内側にいて、槍を構えていた。武家屋敷の客は武士が多く、刀を差していて危険だ。不審な客に対しては、動きがとりにくい通用門を通ってるところを、槍で突く。

それに対して客は、脇差しを鞘ごと外して頭上にかざして通用口をくぐり、槍を突きつけてきた瞬間に抜いて穂先を切り落とす。一方門番も、槍を使えるなら棒術もできるので、穂先を落とされても、刀にひけはとらない。さらに短く斬られても杖術を駆使して相手取る。

というようなこともなく無事に座敷に案内されたら、客は入り口の刀掛けに刀を預けるか、外して体の右側に置いて座る。左側に置くと抜きやすいので、反対側に置くことで敵意のないことを示すためである。ところが以前、座ったまま右側に置いた刀の鍔を後ろから叩いて刀身を飛び出させ、そのまま斬りつけるという動画があった。武家屋敷の門をくぐれば油断は許されない。戸板一枚が生地と死地の分かれ目である。

武家屋敷とは違って寺の門は聖と俗、生まれ変わりの象徴である。以前福井県の永平寺に行ったことがある。山門は開かれたままだが、一般客や参拝・観光の客は脇の入り口を通らなければならず、真ん中を通れるのは朝廷の使者と修行僧だけだ。郷里から新しい墨染の衣に身を包んで出立した少年僧が、旅路の果て、ようやく装束が板についてきたころ、山門の真ん中を通って修業場へ向かう。山門は何百年もの間、彼らの初々しい不安と覚悟を受け入れ続けてきた。