アメリカ軍に所属する情報組織「NSA(アメリカ国家安全保障局)」は、マルウェアを解析するために開発したリバースエンジニアリング・ツール「GHIDRA(ギドラ)」をオープンソースとして公開している。
リバース・エンジニアリングとは、例えば既存の自動車や機械などを分解・組み立てをして、技術を手に入れること。今回の場合は機械ではなく、ウィルスなどを解析するためにアメリカの諜報機関が開発したソフトを、無償で公開するというニュースである。
さらにいうと、プログラムというものは、開発中は人間が目で見てわかるように、英語に似たプログラム言語で書くが、最終仕上げでコンピュータにしかわからない0と1の羅列にしてから使う。GHIDRAはこれを、元のプログラム言語の形に戻して、読んで仕組みをわかるようにしてしまう。
GHIDRAは、windows、mac、linux上で動き、ハイエンドの市販品に求められるすべての機能を持つほか、NSAが開発した独自の機能も追加されており、CIAなど他の機関でも利用されているという。調べたところ、他の有名な市販品は10万円以上するようだ。それが無料で手に入るのだから、プログラミングを志す学生などには朗報だろう。
NSAなどというとなんだか怖いし、ダウンロードページもなかなかのものだが、要はたちの悪いマルウェアが氾濫しているので、高度なツールを公開して、世界中の有志で解析をしてほしいということだと思う。


