ロシア、サイバー攻撃で米大統領選挙に干渉

というニュースが気になっている.経緯はこんな感じ。

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ざっくり言うと,米大統領選挙でトランプ氏が優位になるよう,ロシアがサーバー攻撃をしたとCIAが発表.トランプ陣営は反発しているが,オバマ大統領もロシア制裁を検討している,ということらしい.これだけ読むと大変なことだが…。
この記事を読んで私が思ったのはこれ.これはGoogle Analyticsという、サイトを持ってる人なら大抵使ってるアクセス解析ツールの一画面.本来国名が入るところに,「グーグルからのご招待.トランプに投票を」というような内容が表示されて,普段ほったらかしているようなサイトでは,ちょっと目立つくらいのアクセス数になっている.しかもよく見ると,本来Gの大文字は,gを大きくした形をしてなければならないのが、大文字風になっている.これはアルファベットではなく,ギリシャ文字だ.発信地はサンクト・ペテルブルクになっている.怪しいったらないのだが…,

ただし,問題になっているのがこれのことだとしたら,ただのイタズラか,愉快犯かなにかの仕業のようにも思える.大体,こんな迷惑アクセスで投票を呼びかけられて,投票する人がいるだろうか.多分今では,大きな選挙のたびにこの類が飛び交っているだろう.それを理由に他国を非難し,報復するのだとしたら,なんだかそのほうが怖いような,馬鹿馬鹿しいような...

刺又(さすまた)

江戸町方十手術の話をしたついでだが,最近防犯用として「さすまた」が販売されているが,江戸時代の捕物で使われた本物に比べると,随分危険なものになってしまったと思う.江戸時代がではなく,現代のが危険なのだ.
sasumata見て分かるように,江戸時代の捕物に使われた刺又などには,棘がついている.一見こちらのほうが危険物のような気がするが,なにもない棒を二人で掴んだら,体重が重く力のあるほうが奪い取ってしまう.刺又のように先端が広がったものならなおさら,モーメントが働くので,柄だけ握ってる側は,簡単にねじりとられてしまう.
もしそうなったら棒は怖い.軽く振り回しても,長い分遠心力が働き,当たったときのダメージが大きい.真剣と渡り合っても余裕で勝てるような武器を,相手に渡してしまうことになる.現代のさすまたは,そうなってもおかしくない危険性をはらんでいる.それに比べて江戸時代の刺又は手を痛めてしまうので握れないようになっているし,恐ろしげな見た目で威嚇し,無傷で鎮圧することができるかもしれない.棘の部分で叩きのめすわけではないのだ.
現代のものは二股の部分で相手の胴を挟むつもりらしく,いちだんとモーメントが効きやすく,ねじり取りやすい形になっている.それに対して刺又は,股の部分が狭いので,胴を挟むものとは思えない.おそらく全く違う使い方をする道具なのだろう.その使い方を会得して,初めて役に立つ道具なのだ.PCでも自動車でもそうだが,世の中に高性能な道具というものはない.上手に使いこなす人がいるだけだ.

次回「年末スペシャル 鬱なサイト集」(12/22)公開予定 乞うご期待!

吉良上野介

元禄15年の今日,赤穂浪士の討ち入りで命を落とした吉良上野介というのは,どういう人物だったか.歌舞伎や映画のお陰で,すっかり悪人のように思われているが,決して底意地の悪い年寄りではなかったようだ.
上野介は高家肝煎(きもいり)という,極めて高い身分の旗本だった.徳川家,松平家以外の家柄としては,最も高い地位についていた.しかも,元禄三大美男に数えられるほどのイケメンだったという.(残りの2人は水戸光圀と誰か)領地は現在の愛知県だが,上野介自身は江戸生まれ,江戸育ちの江戸っ子.だからなのか,気さくで気取らず世話好きな好人物だったらしい.
一方,浅野内匠頭もまた江戸生まれの江戸育ち.領地に入ったのは,元服の際に一度だけで,大石内蔵助とはその時に一度会ったきりである.内匠頭は16歳の時に一度勅使饗応役を勤めていて,その際も吉良上野介が後見として,無事大役を済ませている.
問題の松の廊下の時点で内匠頭は30歳.二人は二度目のコンビで,お互い江戸っ子.いまさら田舎大名と蔑んだり,いじめたりというのは,あまり無いように思える.親切に指導したらなぜか逆ギレされて怪我を負わされ,家臣の逆恨みで殺害され,首を斬られて槍の穂先にくくりつけられたまま,沿道の喝采を浴びながら泉岳寺まで凱旋パレード.その後も歌舞伎や小説,映画,TVと,何百年間も憎まれ役にされてるとしたら,将門や道真並に国に祟っても不思議ではないくらいだ.

次回「刺又(さすまた)」(12/18公開予定)
乞うご期待!