タイトル画像の話 / 無題

今回のタイトル画像は、すんなり作れた上に出来上がりもなかなか気に入っているのだが、どうにもコメントのつけようがない。最近、AIにできない仕上がりを目指しているので、プロンプトを作りづらい絵柄にしたのだが、おかげで自分でも説明のつかないものになってしまった。

制作にあたっては、ローポリでティム・バートン風という狙いがあったが、これはまあまあ達成できたかも。だが、白いひし形部分は中に穴が空いているのだが、小さすぎて意味がなかった。

ローポリというのは、物体を構成するポリゴンが少ない=ざっくり作っているということ。技術力と言うより、アイデアやセンスで勝負しようというスタイルだ。これは、PCのスペックが貧弱なので大作や凝ったものが作れないせいもある。が、80年代から3DCGソフトをいじってきた目から見れば、現在の制作環境は、ほんの数年前の最先端スペック&最先鋭ソフトそのものである。また、細部まで綿密に作り上げた3DCGは、なぜか生成AI作品に似てしまうような気がする。要は使いよう、というところを見せつけたいものだと思う。

パスワード大量漏洩その後

先日、某国際送金サービスを利用したら、パスワード変更とやたら面倒な個人認証をさせられた。CAPCHAの設問も英語なのでいまいち意味が良くわからず、何度も間違って時間をつぶさせられた。が、これは例のKADOKAWAその他のパスワード大量漏洩への対応かもしれないと思った。

被害はニコニコ動画などのホットなサイトが中心なので、ネット上ではいまだに大きな話題になっている。中には、「ニコニコと同じメールアドレスをIDにしているところは、すべてパスワードを取り替えた」という人もいた。これはなかなか大仕事で、利用中のすべてのサイトのIDを間違いなく取り替えられるかどうか、正直自身がない。かつて利用していたことを忘れてそのままのものもある。そのアカウントでどんな悪事ができるか。

が、登録したサイトで上記のような対応ができていたなら、事件から時間が経ってからでも私であれ不届き者であれ、最初にログインしようとした時に、厳しい個人認証を求められる。パスできるのは当然自分だけだ。近年、海外のサーバーやサイトで、ちょくちょくパスワード変更を求められるようになり正直うっとうしかったのだが、あれも何か懸念材料があったのかもしれない。だとすればこういう対応は面倒だが安心だ。IT事件は何も自社が原因でだけ起こるのではなく、他社のとばっちりを受けることもあるが、それでも顧客らなくてはならない。企業のIT化の実力は、非常時の顧客への対応に現れるのかもしれない。

CAPCHAは、なんでこれがだめなの?ということがしょっちゅうある。安全といえば安全だが。

Blue Giant

一流ジャズプレイヤーをめざす青年を描くアニメ作品。非常に評判がよかったので気になっていたものを視聴した。若者の信念や努力で夢を叶えてゆく、気持ちの良いサクセスストーリーだ。我々高齢者としては叶えられなかった夢や、忘れてきてしまった魂を見せつけられるようでもある。
独学からスタートし、しゃにむに練習を続ける主人公、子供時代から音楽を学んだ理論派のピアニスト、突然ジャズに魅入られ、後先考えずに飛び込んでしまう出遅れぎみのドラマー。ジャズマンを目指す人のありがちなパターンを丁寧に描いてゆく。
テナーサックスだけを抱えて上京し、友人宅に転がり込む。練習に打ち込み過ぎて留年してしまう。先輩プレイヤーに挑戦するかのようなセリフを吐く。主人公たちのやることは若気の至りそのものだが、彼らを見守る大人たちも優しい。才能と練習量だけが求められる世界へ飛び込む厳しさを、誰よりも知っているからに違いない。
ある知人は、その昔突然ジャズに目覚め、連日猛練習を続けた挙げ句に、山下洋輔のコンサートに乱入してサックスを吹きまくった。今なら補導されるところだが、そのままそれなりに吹かせてもらったらしい。そういう大人がいて、無謀さも伝説となって仲間の尊敬を集める。そんなちょっと危なくて懐かしい時代の空気が、画面から伝わってくる。

ストーリーは王道だが、ジャズを全面に出すだけあって、演奏シーンが圧巻である。短めではあるがまるごと1曲分、音楽そのものをビジュアル化したのだから、大変な作業である。登場人物の回想シーンや自分語りも少なく、演奏シーンですべてを表現しようという気概が伝わる。ストイックで緻密な日本のジャズらしさが満ち溢れる作品だ。