数年前から、道路工事などの風景が変わった。真冬並みにモコモコに着込んだように見える人が目立つようになった。空調服である。初めて知ったときは、申し訳ないけれどジョークグッズのように感じたが、今では常識化している。そうなると不思議なもので、最初は暑苦しく見えたものが、涼しげでうらやましく思えてくる。価格的にもずいぶん手頃になり、いかに大量に普及しているかがわかる。さらに現場作業者以外でも、通勤、通学、ショッピングなど、夏のあらゆるシーンでできれば着たほうがいい服とみなされるかもしれない。そうなると、もはや空調服もアパレルの世界だ。
空調服はユニクロなどに押されて来た業界にとって、久方ぶりの追い風になるかもしれない。
「着こなし上手の空調服」「お呼ばれ、ハレの日の空調服」「すこやかベビー空調服」「冬こそ!空調服」「いま欲しい、エアロビューティな一着!」
そんな見出しであふれたファッション誌が目に浮かぶようだ。



