その本、図書館にあります

販売中の本が図書館にあるかどうか、アマゾンの商品画面から直接調べ、図書館に予約する拡張機能があった。

その本、図書館にあります

この拡張機能をインストールして、在庫を調べたい図書館を登録するとズのように貸出情報を調べ、あればそのまま予約できる。図書館の貸出状況をチェックするサービスはもともとあったが、使いづらい。アマゾンなら検索しやすいだけでなく、ちょっとした解説や読者のレビューや評価もあり、もちろん買うこともできる。


これを知ったときは、本が売れなくなるのでは?と思ったが、今やアマゾンも本以外の商品のほうが圧倒的に多いだろうから、図書館の在庫調べに来た人にも、別な商品を見せる機会になる。以前紹介したkeepaの場合は、過去の価格推移をアマゾンが提供していたのだろうが、これは全国の図書館在庫検索サイトを利用している。このように、自社が持っているデータなどを、利用しやすいようにプログラムの半製品として提供しているものをAPIと言い、さまざまなAPIを組み合わせて、自分なりの情報源とするというのが、最近のネット利用の傾向だ。

全米の高校生が、銃規制強化を求める抗議活動

2月にフロリダ州で起こった銃乱射事件に対して、全米各地の高校生が、銃規制の抗議集会を開いたらしい。https://www.cnn.co.jp/usa/35116184.html
大人たちが手をつけられなかったことに、声を上げる。心から偉いなあと思う。さすがは民主主義の発祥国だけあって、アメリカの高校生の成熟した政治意識を感じる。勇気のいることでもある。日本で言えば暴力団の一掃を訴えるようなものだ。また、これに刺激されてクラスメイトが銃を撃ちながら突っ込んでくるかもしれない。そういう国なのだ。知性や教養は、それに見合う勇気がなければ意味がないという、欧米式の教育の良い面の現れだと思う。
アメリカにとって、選挙とジャーナリズムと銃は、民主主義の3本柱だ。だから銃に対しても、何が何でも反対ではなく、規制を求めているところが現実的だ。民主主義意識の低い国では、ややもすると悪い大人が近づいてきて、反体制、反政権運動にしてしまい、大衆の支持を失ってしまうのだが、それらに引きずられていないのも好感が持てる。
これを受けて、いくつかの企業がNRA(全米ライフル協会)への支援を打ち切った。当初銃規制に消極的だったトランプ大統領も、規制を口にするようになった。良い傾向だと思う。この動きが進むと、ハリウッドが”ぶっ放して正義を守る”映画を作らなくなるかもしれないが、やむを得ないだろう。

老耳

年をとると耳が遠くなり、トイレは近くなる。これを遠近両用という。

若い頃、高齢者がトイレが近くなったと言うのを聞いて、てっきり「トイレに行く回数が増えた」ということだと思っていた。だが、実際にその年令になってみると、「近い」というのは尿意を感じてから危険水域までの時間が短いという意味だった。例えば自宅などへの帰路、残りこれくらいなら途中公衆トイレに行かなくても大丈夫だったのが、帰るなりトイレに飛び込んでギリギリセーフということになる。これについては、諸先輩方も「近い」などと上品な表現でなく、「我慢が効かなくなる」というような、わかりやすい表現をしてほしかった。

ところで目が遠くなることを老眼というのに、耳が遠くなるのをなぜか「老耳」とは言わない。見ただけでどういうことかすぐわかるので、あっても不思議ないのだが、調べても難聴をそう呼ぶ例がなかった。老子と重耳(中国春秋戦国時代の晋の文公)を合わせたようで、いい感じなのに。そのかわり老耳と書いて「おいのみみ」と読む言葉があって、室町時代の連歌師「宗長」の句集の名前とのことだそうだ。せっかくいいことを知ったので、汚い話ではじまったのをむりやり上品な話題で締めてしまおう。

ひさかたの-ひかりもはなの-はるひかな(宗長/老耳より)