バイオリンと体調

バイオリンの練習を続けていると、演奏の出来具合が心身のコンディションを反映しているなと感じる。仕事なら多少気分が乗らなくても、体調が優れなくても何とか仕上げてしまえるが、楽器はごまかしがきかない。

調子がいい日はミスも少なく、次は難所だから要注意というように、今弾いているメロディの先まで思い浮かべながら余裕を持って弾ける。調子の悪い日は、何度繰り返してもだんだん出来が悪くなり、気分も沈んでいく。それ以外の日は、スタート時にガタガタでも、弾いてる内に調子が出てきて、いい練習になったなと思いながら終えることが多い。こういう尻上がりの日は、その他のことでも積極的に取り組める気がしてくる。朝弾く機会は少ないが、一日の始まりからこういう気分になれた日は、その後の諸々についてもスムーズだ。もっともこれはそう感じるというだけで、悦に入って演奏してても他人が聞くと、いちだんとひどくなってるかもしれない。そろそろ録音をとってみようかとも思うが、まだ厳しい現実に直面する勇気が出ない。

何が違うのか考えてみると、調子の悪い日は、たいてい寝不足しているようだ。日常生活ならほとんど気にならない程度の寝不足でも、コンディションが悪くなっているのだろう。また、音程が決まらないときは、爪が伸びていることが多い。バイオリンには爪はいらないという人もいるくらいで、指先より爪が先に指板にあたってしまうと、押さえる位置があやふやになってしまう。また、弓の張り具合がいつもと変わってたり、毛に松脂が不足してたりすると、自信なさげな音になる。特に松脂は一度塗ると思ったより長い時間音が出るので気が付きにくいが、試しに塗り直すと音色が急に良くなったりする。まあ、当たり前なのだろうけど。

座蒲(ざふ)

僧侶が座禅を組むとき、お尻の下に敷く楕円体のクッションである。けっこう硬いので、上に乗ると拳ひとつ分位腰が浮き、すっと背骨が伸びて膝や背骨の負担を減らしてくれる。足もしびれない。
これを敷いて座禅を組むのが正しい使い方だが、実は床に座って長時間作業する人にはうってつけの道具なのである。疲れにくいし、疲れたら座蒲を枕に、寝てしまうこともできる。
しかし、もっと便利なのがダラダラと寝ながらテレビを見るとき。硬い枕として使うと首の角度を決めやすいだけでなく、ご贔屓のタレントが出てきたときには、さっとお尻の下に敷いて結跏趺坐すれば、まさに心眼で見るがごとく集中して眺めることができるのだ。

最近はこういうものまでネット上で買えるし、作り方まで見つけることができるが、体重がかかるものだから、高くても法衣仏具店で取り寄せてもらったほうがいいかもしれない。

ちなみに以前禅宗の関係者の前で、ダラダラテレビの話をしたらちょっとイヤな顔をされたので、内緒で使ったほうがいいだろう。

Honeysuckle Rose

Fats Waller (1904 – 1943)の作品。題名は「忍冬の花」という意味らしい。はじめて知った。

動画は、今まで出なかったエラ・フィッツジェラルドとカウント・ベイシーの豪華顔合わせ。その他にも、ジョー・パス、ロイ・エルドリッジ、ズート・シムズ、etc….と、超豪華だ。残念ながら画像が悪く、録音も良くないが、昔のジャズ喫茶もけっこうひどい音だったし、アメリカのクラブなどはろくにピアノの調律もしてない。そういう環境でも、心で聞くのがジャズなのだ。(ほんとかな?)

ともあれ、エラ・フィッツジェラルドはモダンジャズの楽器のスタイルに合わせて歌った、初めてシンガーである。エキサイティングなスキャットのアド・リブを味わってほしい。

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